当院だからこそできる難症例の治療法
アゴの骨に直接インプラント(人口歯根)を埋め入れするインプラント治療は、埋め込む骨が不足している場合非常に困難な手術となるため、経験の少ない医師の場合対応できない場合があります。 当院では難症例のインプラント治療にも対応しております。 他院で断られた方でも、当院なら治療可能かもしれません。 骨の量が足りない場合においては「サイナスリフト」「GBR」といったような量を補う特殊な技術により手術を行います。 実際にアゴの骨が足りない・少ないといった理由で他院でインプラントを断られた患者様も当院にて成功している例がございます。 是非ご相談ください。
高い技術力を活かして行う5つの治療方法とは?
GBR
GBRとは特殊な膜を作りアゴの骨が不足している部分に特殊な膜を作って骨を形成するスペースを確保し、その部分に骨のもととなる物質を詰め、骨の再生を促す治療法です。インプラントを埋め入れるために十分な骨の厚みや幅がない場合、この施術法を採用します。インプラント施術前に実施する場合と手術と同時に行う場合があり、アゴの骨の状態によって患者様に合った方法を選択します。
骨が不足している箇所に患者様ご自身の骨か、場合により骨補填剤を入れ、その上にメンブレンと呼ばれる人工膜を置きます。歯周組織が骨の再生促進を邪魔することを防ぐため、この膜で覆っていきます。
吸収性・非吸収性の2種類があり、再生する骨の量が少ない場合吸収性を、多い場合非吸収性を使用します。4~6ヶ月でアゴの骨が再生されます。(※個人差あり)
GRBの費用
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「糖尿病」や「心臓疾患」「高血圧」「不整脈」「骨粗しょう症」等の全身疾患を患っていらっしゃる方にはインプラントの手術は行うことができません。
※妊娠中の方もレントゲン撮影や薬の服用ができませんので、手術を行うことができません。
また、過度の歯ぎしりやくいしばりが強い方・重度の歯周病を患っていらっしゃる方はインプラントがすぐにダメになってしまう可能性もございますので、インプラント治療をおススメ致しません。
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▸普段から過度のくいしばりや歯ぎしりが強い方・重度の歯周病を患っていらっしゃる方は、インプラントを埋める周辺の骨の厚み等によっては力学的にアンバランスな状態になってしまい、インプラントがすぐにダメになってしまう可能性も否定できません。
▸偶発症(偶然に起こる予測不可能な事案)が起こるリスクがあります。
下顎にある下歯槽管という管が通っており、そこには「下歯槽神経」「下歯槽動派」「静脈」があり、下顎骨への手術によりドリルでその管を圧迫・深く削ってしまった際に直接傷つけてしまうという可能性があります。それにより、術後に唇・口周り・顎周辺等に麻痺がおこってしまう可能性もございます。
▸術後・装着後について
インプラント手術後は人工的に怪我したのと同じなので、痛み・痺れ・内出血・しびれ等の可能性がございます。インプラント手術と相性の良くない”柔らかい骨””骨密度が少ない”方は、インプラントと骨が結合しない場合があります。
そのようなリスクや副作用を防ぎながら、最良の手術が行えるよう
インプラント手術をご検討される際は、実績・経験豊富な医師のいる歯科医師でじっくりとカウンセリングを行いましょう。
ソケットリフト
一般的には下アゴのインプラントより上アゴのインプラントのほうが難易度が高いですが、この上アゴの骨が足りない場合にソケットリフトを行います。上アゴ の骨の上部に上顎洞という鼻腔に繋がる空洞がありますが、骨の厚みが少ない状態でインプラントを埋め入れた場合、インプラントがアゴの骨を突き抜けこの上 顎洞に達してしまうおそれがあります。空洞にインプラントが達することでグラグラと安定しなくなり、抜け落ちてしまう結果となります。この問題を解決する施術法がソケットリフトです。
骨のもととなる物質をインプラントを埋め入れる部分(歯が抜けた部分)から上顎洞とアゴの骨の間に注入し、アゴの骨の粘膜(シュナイダー膜)を押し上げ、 押し上げられた上顎洞の粘膜と骨の間に詰まった骨のもととなる物質で骨の厚みを増し、その物質が硬化したのちインプラントを埋め入れます。
※4mm以上骨の厚みがある場合この治療を行い、それ以下の場合ではサイナスリフトが採用されます。
ソケットリフトの費用
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▸ソケットリフト法は”卵の薄皮”に同等の、非常に薄い膜でできている「シュナイダー膜」の近くへ上顎骨の一部をズラし、インプラントを埋め込むスペースを確保手法を行っております。
その際に”卵の薄皮”同等のシュナイダー膜が、少しの力加減やミスで簡単に破れてしまいます。そのため経験豊富で熟練度の高い歯科医でないと難しい技術です。
▸ソケットリフトはインプラントを挿入する予定の穴から骨を移植し、インプラントをテントの支柱のようにして骨を増やす手術となっておりますので、この方法に適しているのは、インプラントを埋入できるだけの骨が残っている方となります。
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▸”卵の薄皮”同等の、非常に薄い膜でできている「シュナイダー膜」の近くへ上顎骨の一部をズラし、スペースを確保してインプラントを埋め込みます。その際に薄皮のシュナイダー膜が破れてしまった場合、多くのリカバリー方法が存在します。
一般的なリカバリー方は一度破れてしまった穴を閉じてしまってから、数か月後に再度埋め込むという手法を行っております。これは膜が破れた状態のまま骨補填材を注入しても漏れてしまうので意味がありません。そのため一度治療をストップし、回復を待ってから再度治療を行います。
▸術後に”痛み””腫れ””内出血”が生じる可能があります。
▸「上顎洞」底部の粘膜が破れた場合、移植した骨移植材が「上顎洞」を通じて鼻の内部に飛散し感染を起こし「上顎洞炎」という症状になることもあります。
サイナスリフト(上顎洞底拳上術)
一般的には下アゴのインプラントより上アゴのインプラントのほうが難易度が高いですが、この上アゴの骨が足りない場合にソケットリフト同様、サイナスリフ トを行います。ソケットリフト施術時に比べ、サイナスリフトは骨の厚みが極端に少なく、上顎洞と骨との距離が狭い場合実施します。アゴの骨に密着している 上顎洞の粘膜(シュナイダー膜)を剥がして持ち上げることでアゴの骨との間に隙間を作ります。その隙間に患者様ご自身の骨か、場合により骨補填剤(人工骨 のもととなる物質)を流し込みます。骨ができ厚みが十分になるまで半年ほど待ち、インプラントを埋め入れます。
歯が揃っている時の上アゴの骨の状態です。
歯がなくなることによりアゴの骨の吸収が進行します。図のように上顎洞が拡大してしまう可能性もあり、さらにアゴの骨が薄くなってしまいます。
アゴの骨の厚みがなくなることで図のようにインプラントの施術ができなくなります。
骨の厚みが足りない部分の上顎洞底部に患者様ご自身の移植骨や骨補填剤を補填します。このタイミングでインプラントを埋め入れる場合と、骨の造成を待ってから埋め入れる場合があります。
あまりにも骨が薄いケースではインプラント固定ができなくなるため後者を選択し施術を進めます。
インプラントがしっかりと固定されてから人工歯(上部構造)を装着していきます。
サイナスリフト(上顎洞底拳上術)の費用
費用 (片顎)200,000円
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▸サイナスリフトによる治療法は”骨の量が著しく不足”している方に適しております。
▸上顎洞内に炎症がある方は治療を行うことができません。
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▸術後に”痛み””腫れ””内出血”が生じる可能があります。
▸「上顎洞」底部の粘膜が破れた場合、移植した骨移植材が「上顎洞」を通じて鼻の内部に飛散し感染を起こし「上顎洞炎」という症状になることもあります。
▸サイナスリフトの手術後は、出血が続くことがあります。横から骨に穴をあける際に「後上歯槽動脈」という血管に触れてしまう可能性もあり、その場合手術後も手術が続くことがあります。
All-on-4 / All-on-6
複数またはすべての歯を失っていて、さらにアゴの骨が足りない場合に行うのがAll-on-4 / All-on-6という治療法です。片方のアゴにつき4~6本のインプラントを前歯・奥歯の部分から斜めに埋め込んでいき、そのインプラントを支えとして固定式の入れ歯を留めます。斜めに埋め込むことによりソケットリフトなどを行う必要がなくなります。
All-on-4 / All-on-6の費用
《All-on-4 》
PIB ブリッジ(チタンフレーム)
【4本12歯】¥2,100,000+税
PIB ブリッジ(チタンフレーム)
【5本12歯】 ¥2,350,000+税
PIB ブリッジ(チタンフレーム)
【6本12歯】 ¥2,600,000+税
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▸主にすべての歯を失っている人を対象とした治療法となっておりますので、健康な歯が残っている場合には適応できません。
▸骨の状態によっては手術当日に仮歯を装着することができません
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▸骨の状態によっては手術当日に仮歯を装着できません
▸歯が残っている場合には 治療できません。All-on-4はすべての歯を失っている人を対象とした治療法です健康な歯が残っている方には適応ができません。しかし歯が残っていても歯周病は抜歯をしてからAll-on-4®にできる場合もあります。
▸骨吸収が進んでいる方は「骨造成」が必要です。
All-on-4なら残っている骨を活用することにより、骨が痩せた方でも骨造成を行わずにインプラント治療を行うことができます。しかし、あまりに極端に骨を痩せてしまった場合にはインプラントを埋入できない可能性もあります。そんな方には先に”骨を増やす治療”を行ってからAll-on-4による治療を行います。
▸手術にて治療を行います。術後のメンテナンスを行っていかないと、再治療やトラブルが起こる可能性がありますので、定期的なメンテナンスが必要です。
▸骨の状態によっては手術当日に仮歯を装着することができません
オーバーデンチャー
複数またはすべての歯を失っていて、さらにアゴの骨が足りない場合に行います。骨が十分に足りている部分に2~4本のインプラントを埋め込み、入れ歯を支える留め具を付けて入れ歯を安定させる方法です。
オーバーデンチャーの費用
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▸オーバーデンチャーは総入れ歯の構造となっておりますので、いままでの自然な歯と違い「入れ歯」ですので入れ歯を支える力が大きくなったり、噛む力が大きくなりやすいです。
▸総入れ歯の構造ですので、自然な歯と違って入れ歯であるという違和感があります。
清掃の際は入れ歯を外して行っていただきます。 -
▸オーバーデンチャーは覆いかぶさるような「総入れ歯」の構造になっております。
それに伴い現在歯やインプラントが入れ歯の下にくるようになり、その為虫歯のリスクは上がりやすくなります。毎日のケアや歯科医院での定期的な検診が必要です。▸入れ歯を支えている歯やインプラントに負担がかかります。そのため、それらのバランスをとるような設計・デザインに工夫やそのための技術が必要となります。もしもバランスの悪い・合わない設計のまま使用すると、入れ歯の動揺・破損の原因に繋がります。そのためにも、経験豊富で技術力の高い歯科医院に治療してもらいましょう。
▸総入れ歯という構造になっておりますので、それに伴い入れ歯を支える力が大きくなり、噛む力も大きくなります。そのため「入れ歯が割れやすくなる」「人口歯が消耗しやすくなる」という可能性があります。それを予防するためにもメタルフレーム等で補強作業を行ったり、噛む力に合わせての工夫が必要です。
▸オーバーデンチャーは前歯があった箇所へインプラントを理入します。
その際に骨が極端に痩せて細くなってしまった部分にインプラントを理入することがあるため、インプラントやドリルが骨から突き出てしまい、血管を傷つけてしまうリスクがあります。
もしも血管が損傷してしまった場合、大出血に繋がる恐れがあります。最悪の場合、舌の下で内出血(口底大出血)が起こり、舌が押し上げられ窒息を起こす可能性もあります。
そのためにもオーバーデンチャー・インプラントの経験豊富で、技術力の高い歯科医院に治療してもらいましょう。